広尾の隠れ家イタリアン「San Ciro」のトリュフ皿

喧騒を離れ、不思議な空間へ

広尾の商店街を抜け、お寺の門をくぐると、そこにはひっそりと隠れたドアがある。扉を開けた先に現れるのは、落ち着いた雰囲気のシックなカウンター。まるで隠れ家バーのような空間で、赤津オーナーシェフが腕をふるう臨場感あふれる本格イタリアンを堪能できるのが「San Ciro(サンチーロ)」だ。

フライドポテト目玉焼きのせにフレッシュトリュフ をかけて

「フライドポテト目玉焼きのせ」に、フレッシュなサマートリュフを贅沢に削りかけた一皿。シンプルでありながら芳醇な香りを堪能できるこの黄金の組み合わせは、トリュフ好きなら誰もが魅了される人気メニューだ。

旬の食材とトリュフが織りなす一皿

夏の終わりに訪れたこの日には、旬のトウモロコシを使ったソースにフレッシュなサマートリュフを合わせたパスタも味わった。トウモロコシの優しい甘みと生ハムの塩味、そしてサマートリュフの穏やかな香りが絶妙なバランスを奏でる。夏の旬食材であるトウモロコシとサマートリュフが、これほどまでに相性が良いことに驚かされた。冷えたフランチャコルタとともに、うだるような夏の不快感をすっかり忘れることができた。

トウモロコシとサマートリュフのパスタ

トウコモロコシと生ハム、フレッシュサマートリュフのパスタ

通いたくなる一軒

San Ciroでは、オーナー自家製のパスタやサルシッチャといった本格的なイタリアンを、気軽にワインとともに楽しむことができる。料理や気分に合わせて選べる美味しいイタリアワインはグラスで提供され、前菜からデザートまでのフルコースはもちろん、アラカルトで軽く一杯という楽しみ方も可能だ。

オーナーシェフにすべてを委ねてしまうのも、この店ならではの楽しみ方。旬の食材をふんだんに取り入れた変幻自在なメニューは、通うたびに新しい驚きを与えてくれる。なかでも旬のフレッシュトリュフを使った料理を、一皿から気軽に味わえるのは嬉しい魅力だ。

今回訪れたのは夏の終わりだったが、これから迎えるトリュフの季節――秋から冬にかけて、どんな一皿に出会えるのか今から心待ちにしている。白トリュフのシーズンには、特別な一皿とともにお店自慢のピエモンテワインをグラスで傾け、ゆっくりと味わいたい。

 

*その日の仕入れ状況により、フレッシュトリュフを使ったメニューがない場合もございます。詳しくはお店に直接お問い合わせください。

San Ciro

サン チーロ

東京都渋谷区広尾5丁目1−32 ST広尾2 1F

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